2019年05月28日

自分の気持ちを伝える


とんは現在、保育園3歳児クラス。
幼稚園でいえば年少さんです。

このクラスの保育にあたり、園で最も大切にしてくれていることの一つが「自分の気持ちを伝える」ということ。

3歳児は
「自分はこうしたい」
「自分はこうするつもりだったのに〜〜だからできなかった」
「自分はこんな気持ちでいる」
というのが心の中で明確になってくる一方で、言葉の発達が未熟なためにそれを言葉にして相手にうまく伝えられない。

だからお友達とのトラブルが絶えない時期でもあります。

おもちゃの取り合いが始まったり、叩いたりして喧嘩になることが多い時期。


子供同士のトラブルが発生した時、園では
「〇〇はどうしたかったの?」
「〇〇はどんな気持ちなの?」
「じゃあ、どうしたら良いのかな」
そんな声かけをすることで、自分と向き合わせ、落ち着いて言葉にするサポートをしてくれているようです。


社会生活で本当に必要なことって、そこなんだなきっと。
私もハッっとする。




実際とんが関係しているエピソードが、クラスだよりに書かれていたことがありました。


クラスで二十日大根の種をプランターに植えて育てていて、小さな芽が出た!ということでみんなで頭を突き合わせて覗き込んでいた場面でのこと。
出遅れたとんが後ろからお友達をかき分けて見ようとした時、お友達から「ちょっとやめて」と言われ、入れなかったらしい。
そこでとんはぅわーっと泣き出しました。
全く気にせずプランターを見続ける子や、泣いているとんを見てどうして良いか分からず大人をチラ見する子などいましたが、そこからの動きはなく、先生がとんに声をかけました。

先生「とん、どうしたの?」
とん「とんも、みたかった。」
先生「見たかったんだね。でも泣いているだけじゃみんな分からないから、見たかったって伝えてあげてね。」

その後
「とんも、みたい!!」
と言え、お友達も場所を空けてくれて、無事二十日大根の芽を見ることができたとのことです。



思いは確実にあるけれど、それを言葉にして伝えるのが難しい3歳児。

そこを大人がうまくサポートし、自分の気持ちや自分以外の人の気持ちに気付くようになっていかれるよう仲介していきます、と書かれていました。



この体験の積み重ねが、人間関係の基礎を築いていくんですね。
素晴らしい保育だな、と改めて思います。





私自身。

「あなたはどうしたいの」
「あなたはどんな気持ちなの」

こんな問いかけを目の前にすると、心がザワザワします。


気持ち悪いほどザワザワ。


人間関係をうまくやっていくために、または自分が傷つかないために、これらをひた隠しに隠している。
そんなことが浮き彫りになる。

私に限らず、多くの大人はそうなのかも。



ちょっと話がそれるけど、演技のレッスンでね、他者との関係の中で自分の中に今生まれている気持ちを言葉にするっていう趣旨のものがあって。
これが、大人になればなるほど、今の自分の気持ちが分からないんですよね。
言葉にできない。

どうしても相手の見た目が可愛いとか、優しそうとか、今着てる服が似合うとか、そんなことを言って、それが自分の気持ちだと錯覚している(無意識に相手に気を遣っているので、マイナスなことは言わない)。

それを言われた人は悪い気はしないけど、何も起こらない。
そりゃそうですよね、自分を見て表面的な気遣いの言葉だけをかけられても、心に刺さったり感情を動かされたりはしない。


人間関係を動かしていくのは、自分の気持ち、感情、思い。
それをどう伝えるか、どう伝わるかで世界は動いていくんです。

演劇を観て心を動かされるのは、そんな本当のやりとりが見えた時なんでしょうね。




演劇の話はさておき、3歳児の話。

どうしたいのか、どう思っているのかを聞くからには、そこに寄り添う準備ができていないといけないわけです。
同調・共感する必要はないけれど、「あなたは〜なんだね」と認める準備。
子供に集中していないとできないことです。

子供は、そうやって自分に集中し向き合ってくれる大人を信頼していくでしょう。


子供と向き合うって、いたずらを許すとか、ルールを作るとか、褒めるとか、それも大事だけどもっと単純なことがベースになってる。

人と向き合うって、共感じゃなく寄り添うこと。



幼児期にこのような人間関係の経験を積み重ねることの大切さが、私の中に染みています。

私には準備ができているか。

まずはしっかり自問していく。









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posted by すっこ at 14:15| Comment(0) | 子育て 幼児 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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