「胸のところが、押すと痛いんだ」
お風呂に入った時、ぴよがさらりと言いました。
最初は
「ぶつけた?」
なんてつい言っちゃったんですが。
これは・・・大人の階段上り始めちゃった?!
まさかまさか。
でもでも
そうかそうか。
よくよく見てみるとちょっとぷっくりしてきたような。
そうかあ、そうかあ。
「ぴよが大人になってきたんだよ。
もう今年10歳になるんだもんね。」
「えーそうなんだー。」
「よかったねー、楽しみだねー。」
「うん!」
穏やかな笑顔の奥で、母、焦る。
ちょっと待って、と。
日常的にとんと比較していることもあり、
「もう〜だもんね」
「大きくなったねー」
なんてしょっちゅう言葉にしていたけれど、まだまだ小さなぴよのつもりでいた。
まだまだ小さなぴよだから、「大きくなったね」の言葉に喜んでいるんだと安心していた。
そのうち、もうすぐ?
大きくなることを拒む日が来るかもしれない。
「こんな私になぜしたの!」
と詰め寄る日が来るかもしれない。
思春期を受け入れる準備が全くもってできていませんよー。
そして今年のバレンタインデー。
ぴよは本命の男の子に手作りクッキーをあげました。
毎週、本命の子を含む男子数人(!)がうちにゲームをしに遊びに来てるので、その場にいた他の子にもあげたんだけど、中身だけこっそり差をつけて。
(クッキーの表面に「だいすき」と型押し)
次の日ぴよが学校で、ハート型に折った折り紙に「だいすき」と書いて渡したんだそう。
何その駄目押し。
超積極的。
そうしたらその日の学校帰り、うちの前でその男の子がぴよに
「家に入ってから読んで!」
と紙を渡して言って走り去ったそうで。
開けてみたら

「おれもだよ♡」
ひー!
助けてー!
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